2021/07/23 23:04

青森県のイラストの真ん中のくぼみのところ(半島と半島の間です)に青森市があるとして、2つに分けると左側を「津軽地方」、右側を「南部地方・下北地方」と呼びます。津軽地方の中で、「ねぶた」は青森市、その他は「ねぷた」と呼びます。

「ねぷた」よりも「ねぶた」の方が認知されていると思います。

「青森ねぶた祭り」は青森市で行われている祭りです。

「ねぷた祭り」として、黒石ねぷた祭りがあり、桜祭りで有名な弘前市(ひろさきし)の弘前ねぷた祭りがあり、平川市の平川ねぷた祭りなどがあります。


「青森ねぶた祭り」の山車は、針金で組まれたフレームに紙を貼って色を塗った造形物(山車としては大きいもの)と言うものでしょうか。

津軽ねぷた社のある黒石市と周辺市長村では、上記の他に、「扇ねぷた」という、平行四辺形の台の上に扇を載せたものに絵が描いてあるものも「扇の形をしたねぶた」として認識しています。その上で「ねぷた」と呼んでいます。

青森ねぶた祭りに出てるようなものを「人形ねぷた」「組ねぷた」と呼び、五所川原市の五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)に出てるものは「立ねぷた(たちねぷた)」と呼びます。

津軽地方に暮らす人たちは、呼び方によって連想される形状が違うことを感覚的に理解しているのではないでしょうか。

津軽組立ねぷたの形状は、津軽地方において「ねぷた」と聞いて一番に思い浮かべる造形です。

現在では青森県外においても「ねぶた祭り」が行われています。津軽地方においてねぷた・ねぶたに携わっている人達から見ると、「ぷ」と「ぶ」が混在しているようにも見受けられます。

ねぷたの由来には諸説ありますが、令和の時代においても伝統文化として存続していることだけでも素晴らしいことではないでしょうか。

ねぷた祭りへ団体として参加することも楽しいことです。そこにはねぷたを作りあげていく過程も含まれています。

「津軽組立ねぷた」を組み立てることでねぷたを作る楽しみを感じていただけると幸いです。